化成皮膜処理(化学皮膜処理)
CHEMICAL COVERSION COATING


化成皮膜は、アルミニウム表面に化学反応により生成する保護皮膜であり、化学皮膜とも呼ばれます。
アルミニウムに耐食性を付加する目的、及び、塗装の密着性の向上を目的として広く用いられます。
化成皮膜には、様々な皮膜の生成方法がありますが、その中で最も信頼性が高いとされているのが、アルミニウム表面と処理液の反応により生成するクロメート皮膜です。

 
写真:SFU 「提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」
当社の化成皮膜は、人工衛星の構造材料にも用いられています。


6価クロムクロメート皮膜は自己修復性を持つ耐食性の高い皮膜です。
当社では、有色クロメート処理剤として、イリダイト14-2、アロジン1200を、
無色クロメート処理剤として、アロジン1000を採用しています。

当社の化成皮膜は、米国防省規格 MIL-DTL-5541(MIL-C-5541) Class1A/Class3他に適合しています。

IRIDITE14-2:MacDermid社製QPD-81706(MIL-DTL-81706TypeTClass1A/3適合)登録品
ALODINE1200:Henlel社製(MIL-DTL-81706TypeTClass1A/3適合)国内ライセンス生産品
ALODINE1000:Henlel社製(MIL-DTL-81706TypeTClass3適合)国内ライセンス生産品

常設処理槽のサイズは、1000X2200X1500(イリダイト14-2及びアロジン1000)ですが、大物加工対応も検討します。
また、化学反応で皮膜を生成するため、陽極酸化処理と異なり、処理槽に入りきらない製品も加工可能です。
リング状の製品なら、常設設備でφ2600程度まで加工実績があります。

アロジン1000処理&アロジン1200大型槽を新設しました。
     (処理槽サイズ950X1500X7500mm)

◎色調
 淡黄色〜黄褐色の美しい色調が得られる有色クロメートと、アルミニウムの金属表面をそのまま生かす無色クロメートがあります。

◎耐食性
 優れた耐食性を持ち、防錆皮膜として利用されます。

◎塗装密着性
 塗装の密着性が高く、塗装の下地処理として利用されます。

◎電気伝導性
 皮膜の電気抵抗はきわめて小さく、電気伝導性を要求する、電気・電子部品に使用できます。
 アロジン1000は、接点抵抗値が特に低く、電気伝導性を要求する場合に有効です。

◎処理性
 形状が複雑な製品や、変形しやすい製品にも処理が可能です。
 また、刷毛塗法によるタッチアップ及び部分処理も出来ます。

皮膜の構造

◎MIL-DTL-5541TypeT(MIL-C-5541) Class1A 規格対応皮膜
 皮膜の性能要求が主として耐食性である場合及び塗装用下地として用いられる場合の有色クロメート皮膜
 イリダイト14−2(IRIDITE14-2)及びアロジン1200(ALODINE1200)の2種類の処理剤を用意しています。
 
 耐食性        塩水噴霧試験 168時間(2024-T3)
 
◎MIL-DTL-5541TypeT(MIL-C-5541) Class3 規格対応皮膜 
 電気伝導性が要求される場合の耐食性皮膜。 有色又は無色クロメート皮膜
 有色クロメート処理剤としてイリダイト14-2及び無色クロメート処理剤としてアロジン1000を用意しています。

 耐食性        塩水噴霧試験 168時間(6061-T6)
 接点抵抗      接触圧力200psiの時、5000μΩ・平方インチ 以下(塩水噴霧試験後10000μΩ以下)


MIL-DTL-81706 Method B(はけ塗り法)によるClass1A皮膜は、陽極酸化皮膜が機械的損傷を受けた場合の部分補修(耐摩耗性を要求される部分を除く)として用いる事が出来ます。


※使用上の注意
 1.柔らかく、薄い皮膜ですので、傷などから製品を保護する効果はありません。
   また、しゅう動部分には使用しないで下さい。
 
 2.塗装しないで使用する場合、60℃以上の加熱によって耐食性が低下する事があります。
   また、焼付け塗装を行う場合には、非塗装面はマスキングして下さい。 



理研アルマイト工業株式会社